【実録】なぜ中華カーボンは”危険”なのか?見分け方や使った経験をもとに、本当の問題点を考える。

世の中には「中華カーボンは折れる」や「保証がないから使いたくない」と言ったイメージを持っており、その存在を嫌うサイクリストがたくさんいます。実は私もそうでした。

しかし、実際にそうなんでしょうか?それらの情報を発信してる方の何割が本当に折れたことがあるのでしょう?

今回は中華カーボンの沼に取りつかれた私が、その深淵をすこしだけ覗いたお話をします。 深淵を覗くものは深淵からも覗かれている(言いたかっただけ)

(人生タイムアタック中の方は最後のまとめだけでも読んでください。)

中華カーボンとは何か?

中華カーボン、それは非常に曖昧な定義です。”中国で作られた自転車部品全体を指す”という人もいれば、”偽物のフレームを指す”という人もいます。実際、ヨーロッパのメーカーでも中国で生産されているモデルがあります。曖昧なまま話をすすめてしまうと、混乱を招くので今回はこうしました。

そこで、このブログの中では以下の定義に従って区分します。

「中華カーボンとは、中国以外の会社が中国のメーカーに生産委託して製造されたパーツ以外の中国製のパーツとする(odmは含める)」


スパキンでおなじみのFM-R869は中国top-fireの設計製造なので中華に含めるとします。

そして、これだけだと偽物とまっとうなブランドが混ざってしまい、話しづらいのでその中でこうします。

中国設計のオリジナル or パクリ

これでも不十分ですが、ひとまず以上のように分けます。

中国設計のフレーム

 

パクリフレームについて

折れるってホント?

まずはお断り。偽物の購入を斡旋してるわけではありません。不良品もたくさん見てきて、私も不良品に遭遇したことがあります。この記事を読んで買ったパーツにより怪我や損害を被っても保証はできません。

中華カーボンと言えば、まず最初にパクリフレームを想像する方が多いと思います。

パクリフレームの王道といえば、ピナレロのドグマやLOOK795、オルトレなどの有名ブランドのハイエンドです。簡単探すことができ、簡単に購入できます。未塗装のフレームであれば一時期、Amazonでも平然と取り扱われていました。(オリジナル中華カーボン含めAmazonより安く買う方法があるので、一番下まで記事を読んでください。)

↓もはやシルエットクイズ

さて、パクリの中華なのですが、一番気になるのは安全性ではないでしょうか?本当に折れるのか?気になりますよね!!

結論から言います。「皆さんが思っているほど乗車中は壊れない」が私の答えです。なぜその結論にたどり着いたのか、理由は以下の通り

1販売サイトの初期保証がある

例えばパクリフレームを購入する際、ほぼ確実に中国の大手通販サイトで購入することになります。その際、必ず保証期間や受取確認があり、それは通販サイトの運営会社が管理しています。ということは、不良品を届けたり、保証期間内に壊れてしまってはパクリ会社にお金が入りません。なので、相当適当な会社でなければ不良品が送られてくるリスクは少ないのではないかと考えられます。売る側としてもメリットがありませんね。(直接取引は別です)

2あまり折れた話を聞かない

中華フレームが突然折れて怪我をしたという話をあまり多くは聞きません。確かにネット上には折れた記事はありますが、保証期間外もあるのではないでしょうか?中華フレームの保証期間はたいてい1年です。また、古い型番や古い記事であったこともよくあります。母数が少ないと言えば、それで終わりですが、、、

3技術の進歩

いくらパクリといえど、製造技術は確実に進歩してきました。フレームの内側の処理や切断面の均一さなどが時々私たちに教えてくれます。特に新しい型のフレームならなおさらです。
また、種類は非常に少ないですがモノコック構造でつくられた形状コピーフレームもあります。

4乗る以前の問題

以前に中華ドグマF8のフレームを見せていただいたことがあります。が、そもそもBB取り付けネジが歪んでて取り付けられなかったと伺いました。私も同じようなことが中華パーツで発生したことがあるので、走行中に壊れることより最初から不良品のほうが経験的に多いです。そのため、”乗車中は壊れない”と書きました。でも、完全に品質管理がされていなかといえば、それは分かりません。誰も作っている所を見たことが無いんですから。ただ、メーカーによる品質のバラつきが必ずあります。いくら偽物でも、粗悪な偽物を作るメーカーと、以上に書いたようにそうでないメーカーがあるのです。

結論

本題に戻ると、本当に適当で不良品を送ってくる会社もあります。レビューやセラーを見ればる程度はリスク回避できますが、なにより重要なことはあなたの命を乗せて走るフレームが万が一壊れて怪我をしたり死亡した場合、誰も保証してくれません。海外なので訴えるのも一苦労。本当の問題は壊れるか壊れないかの先にあります。2019年現在の一番の中華カーボンの問題点はここでしょう。ただし、本当に折れる可能性もあるので注意

 

偽物の見分け方

偽物フレームと本物のフレームを客観的に見分ける方法をご紹介します。

ポイントは以下の通り

  • リアディレイラーハンガーの形状
  • シートポストの形
  • サドル取り付け金具の形
  • ケーブル出口の位置
  • BB規格
  • 塗装
  • 絶妙な造形の違い
  • 重量

大抵の場合はこれらの違いで見分けることができます。ほとんどの場合、いずれかが本物とは異なります。これらに該当せず判別できないモノもありますが…

これらのポイントを抑えることで偽物をつかまされるリスクをぐっと抑えられます。

パクリハンドル

結論だけ言います。経験上パクリの1/3はハズレなのでいつか折れますが、折れない物もあります。

注意するべき特徴

  • 商品ページに”折れる”というレビューが複数ある
  • エアロの割には軽い
  • 過激な軽さ

このどれかに該当する物は地雷の可能性が濃厚です。

私の経験では2種類のコピーハンドルを折ったことがあり、ヒントはエアロなSと一体型のxです。

偽物を見分けるには?

面白い話をします。

よく「中古で譲ってもらいました。本物か偽物かわかりません。送料込み6000円」みたいな商品名のカーボンハンドルがフリマサイトに出品されています。

あれは偽物です。

あなたが出品者だとしたら原価が数万円、中古相場も高い本物をたった6000円で売りますか? ”本物か偽物かわかりません”というフレーズは、モノが偽物とバレた際の言い訳です。

 

それでも希望を持つ人のために見分け方を書いておきます。

偽物を見分ける点

  • 重量
  • ロゴの位置、形状(偽物は斜めになってたりする)
  • ハンドルの中の処理
  • 付属品がついているか?

それでも見分けがつかないものがあります。その場合はロゴの位置関係などで見分けましょう。また、怪しいものは買わないのが一番。

個別ポイントで言うと、3Tエアロノバの場合、中華ハンドルにはラメのような塗装がされている気がします。ZIPPのエアロハンドルの場合は、ステム取り付け部の”zipp”のロゴと水平の目安の高さの関係が少し異なります。よく観察してみてください。

話題は変わりますが、オリジナルで設計された形状のハンドルは折れにくい印象があります。というかほぼ普通に使えます。コストパフォーマンスが非常に良いのでおススメです。

中華パクリホイール

そもそも…

安い中華ホイールは、よく出回ってるパーツとパーツを組み合わせて、偽ブランドのロゴを貼って売ってるだけです。その為、走行性能の違いは色ではなくリムの種類とハブの組み方によって異なります。これは偽物もロゴ無しの真っ黒いホイールも変わりません。基本的にパワーウェイかチョーズンのハブです。一番多いのはパワーウェイのR13かR36だと思います。

お前、溶けるのか?

最近は見る機会がかなり減ってしまいましたが、ブレーキ面にバサルト加工をしていないリムは溶けやすいです。しかし、加工が施されている物ならば、気を付けて乗れば溶けることはまずないでしょう。以前に4万円ほどの低リムハイトのチューブラー中華ホイールで大渋滞の箱根を下ったことがありますが、各メーカーの推奨する”強いブレーキングを短時間“を意識して下れば、解けませんでした。もちろん気温やリムの削れ具合、個体差もあります。が、少なくとも街乗りで溶けることはまず無いと思います。ロゴ無し中華ホイールを普段使いしている私は、溶かしたことがありません。

そもそもカーボンは断熱材としての特性をもつため、温まりにくく冷めにくい特性があります。なので、長時間ずっと熱をためるようなブレーキングをした場合、溶けるのは当たり前です。

見分け方

  • 組み方が違う
  • ハブが違う
  • 重量が違う

他の項目に比べて非常にわかりやすいですが、FFWDなどはわかりにくいのでハブで判断しましょう。(中華でもFF山口を再現できますが、DTハブで組もうとすると本物と同じくらい高額になるのでやらない人が多いです)

 

その他のパーツ

ウェア

その他のパーツといえば、サドルやウェアなどが上がりますね。中国の安いウェアは中華カーボンというより、そのオマケのようなもののため、深くは書きませんが高級品との違いは素材の質と耐久性です。安いグローブはすぐへたり、ウェアも薄くて穴が開きやすいですが、私服よりはマシです。

サドル

これも本物と差があります。

・重量

・座り心地

この辺が異なります。パクリ中華が本物より軽いことはほぼありません。また、座り心地も異なるはずです。ただ、見た目はほとんど分かりません。縫い目や接着剤の処理、バリの有無で、どれも細かいです。フリマアプリで悪意のあるユーザーが偽物を高額で販売しているのをよく見ますが、普段から調べる癖をつけることが最も重要な護身手段です。

バーテープ

バーテープなどもスパカズやリザードスキンのクローンを見ます。少しだけ模様のパターンが違うものです。どちらも使ってみたことがありますが、ほんの少しだけ厚みが異なったりするだけで、ほとんど変わりませんでした。ただ、値段もあまり変わらないので模様が好みな物を買ってください。

ステム

最近はパクリ製品の数が一気に減ったように感じますが、それでもまだ一定数出品されており、特にカーボンステムに多いです。そもそもステムは造形以外でカーボンで作るメリットがないため、金属で十分なのですが、それはそうと中国のカーボンステムには一貫して問題点があるように感じます。それは精度です。真円が出ていないので、場合によってはハンドルやコラムを固定できません。本当に買わない方がいいです。折れる以前に、走行中にズレて転倒したら本当に転んで死にます。私は3回ほど走行中にハンドルが急に下がって転倒しそうになったため、全くオススメできません。

アイウェア

サングラスも当たりハズレが激しいです。OクリーのJBR、レーダーロック、EVゼロはかなりマシでしたが、10〇%のアイウェアは日本人には小さすぎます。また、フランスのボ〇ーのパクリは関節部がヤワいのですぐ壊れます。ただ、どれも共通して転んだら飛散する可能性があるので自己責任です。

 

まとめ

要約

  • 現在のパクリ中華フレームは聞くほど壊れないが、何かあったら誰も責任を持ってくれない事の方は重大な脅威
  • パクリハンドルは経験上、確立1/3で壊れるガチャ
  • パクリホイールはどれもだいたい同じ。シールが違うだけ。街中ではまず溶けない。
  • カーボンステムは買わないほうがいい。というか買うな!
  • 偽物には共通してほぼ付属品がないので、無いものは注意!


最後に
嘘は書きたくないので、なるべくオブラートに包んで書いたつもりです。ここから何を考えるかは個人の良心と解釈におまかせしますが、私は形だけのパクリフレームはおすすめしません。見た目は似ていても、ほとんどの場合乗り味は別物です。なにより自転車の価格には製造コストのほかに、多額の研究開発費が入っています。そういう意味でも本物とそれを作り上げた人をリスペクトし、お金を払いましょう。また、パクリと混同して中国で真面目に自らの製品をオリジナルで手掛けているメーカーも蔑ろにしてはいけません。彼らも列記としたメーカーです。
私は以前、偽物のパーツ魅せられてたくさん物を調べ、時には試してきました。しかし、そのうちに自ら生まれたオリジナルの存在を知り、だんだんと興味を持ちました。実際に中国から友人を通して現地の店から取り寄せたり、時にはメーカーと直接交渉、クラウドファンディングで中国企業に出資をするなどして製品を取り寄せました。そして、それらの製品は日本人の想像する中華カーボン、中華パーツのイメージとは大きくかけ離れた一級品の性能とコストパフォーマンスを持ち合わせる、味を知ったら”危険”なものです。ぜひその素晴らしさを皆さんに知ってほしく、今回はこの記事を書きました。(実は記事のほとんどが前置きだった)

 

ということで、次は最先端の中国オリジナルブランドを見ていきます!!

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その上で深淵を見たい方、中国の通販サイトはここからどうぞ。パクリより面白い物たくさんあるぞ!

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